塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

  • HOME>
  • 塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

「伝える」の重要性

ブログの更新が随分と長い期間滞ってしまいましたが、本日久しぶりの更新です(笑)。

現場が大変タイト状況が続きながらも、なんとか10月末日で第28期がキリとなり、11月1日より29期目を迎えられたと安堵していたのもつかの間、そんな気分も一瞬で過ぎ去り、すでに11月も後半に入ってしまいました。

 

 

 

一昨日まで千葉、東京と2泊3日で出張に出ていましたが、多くの方とお話させていただき、多くのものを見て触ることで、建物を直すという仕事において何をするのか?、どんな手段を用いる事ができるのか?、なんてことも頭の中でイメージしつつ、多くことをインプットして来たのです。

特にジャパンホームショーの会場では、毎回出展しているメーカーさんのブースでも、その時々でヒントにつながる事が違い、新たに閃くこともあるため、自らの時間と足を使う事の重要性を感じています。

 

 

2711221.jpg

 

2711222.jpg

 

もちろん、毎回ヒントになるというのは、私が収集し整理出来る情報量が少ないからと言う、自身の能力不足もあるのかも知れませんが・・・(苦笑)

 

 

 

 

そして3日間の行程を終え、自宅に帰宅できたのは夜10時過ぎ。

机の上を見ると、先月取材を受けていた建築雑誌が届いていました。

 

 

 

 

雨漏りについての取材を受け、誌面になるということは、お客様に説明することと同じで、説明力が求められると思っているので、取材時には慎重にかつ詳細に状況を伝えられるように、注意しながら話をさせていただきました。

その後、不明点の質問が返ってきたので、手書きで断面のイラストを書いたりしながら、説明をさせてもらったのですが・・・・・。

届いた誌面を確認してみると、う~ん、伝えることが出来ていなかったという自分の力不足を痛感するしかありませんでした(涙)

 

そもそも雨漏りとは、建物に何らかの瑕疵がある、不具合があることが原因となって、天井や壁の中に雨水が浸入し、室内へと浸出する具象である。

この言葉では難しいと考えるならば、屋根や外壁、そしてその下地の防水に不具合があることで、雨水が室内へと入ってしまう現象である。

 

だからこそ、普段からお客様宅で説明させてもらう時には、建物の細かな部材の名称すら判らない方へ向けてとして

①なぜ?漏ってしまったのか、建物の構造と原因、その位置関係の解説

②その原因はどうして作られてしまっていたのかと言う推測

③雨漏りによる建物本体への影響は、現状どのぐらいなのかを説明

④雨漏りを直すためには、どのような対策をするべきなのかを提案

 

このような事をしていて、伝えられていると思っていた自分が居たのだが、今回の記事ではそれがまったく出来ていなかった・・・。

よしんば自分の家に被害を受けているお客様は、困っている現状が目の前にあるからこそ、理解することができるのだが、第三者からすれば、雨漏りという危機的状況が自分に降りかかっていないので、伝わるものも少なくなってしまうのだろう。

これは、自分の伝える力の不足があったと、悔いるばかりです。

 

何よりも「伝える」の重要性。

お客様であっても、第三者であっても、全ての方へ伝えられるようにするのが、雨漏りを直す仕事をする私の使命であると考えれば、この重要性は非常に大きなものであると思うのです。

だからこそ、受けること、発信すること、どちらも合わせて総合的な努力を重ねること、その努力がまだまだ不足していると痛感してしまいました・・・・・・・・・・。

 

2711223.jpg

 

雨漏りの原因は屋根

慌ただしく変化する天気に、外仕事が多い弊社のようなところは、天気の状況に右往左往することも多いのだが、今年は例年になく予定が立てにくい、工期が読みにくい状況が続いています。

それを言い訳にするのも・・・とは思いつつ、前回のブログ更新から、随分と時間だけが経過してしまいました。

しかし、この間も天気に悩まされつつも現場は稼働し、多くの現場に関わらせていただいております。

 

 

 

 

さてそんな中、最近お邪魔したお宅は、屋根からの雨漏りであると思われるお宅。

今回のお宅は、お客様自身が雨漏りに気がついたのは、納戸となっている部屋に入った際、何気なく見上げた天井にシミがあり、雨漏りに気がついたとのことでした。

そこで、窓からデジカメを持った手を伸ばし、できるかぎりの屋根状況を撮影してみたり、押入れから天井裏を覗き、雨漏りの様子を確認したりと、お客様自身で、できる限りの調査を行い、その情報とともにご連絡いただきました。

 

 

 

 

お客様からの情報では、現状の写真として屋根の側面や天井裏を撮影したものがあり、状況の把握には十分な材料となりました。

また、当然のことながら、いつ漏ったのか?、どのぐらい漏ったのか?、使われている素材や築年数など、細かな情報もありましたので、メールのご相談の段階で、こちらの雨漏りの原因は屋根であると断定できたのです。

正直な話、メールのやり取り1回で、屋根状況が手に取るように判ったので、実際にはピインポイントの部分など見えていないにも関わらず、頭の中には雨水が建物に浸入する様子がはっきりと浮かびました。

それはもう、これで十分に診断に至るような画が浮かんでしまうのですから、その情報量は言うまでもありません。

もちろん、私どもも長年数多くの雨漏り修理をさせていただいておりますし、それ以上に、16年ほど前から、ネットを通じて日本中から数多くの雨漏り相談を受けてきていますので、これらの経験においても、十分に推測する力は持っていると自負してますが、それでもお客様からの情報に勝るものは無いのです。

なにしろ、生の現場を目撃しているのですからね。

 

 

 

 

そして実際にお邪魔し、屋根に登ってみると案の定、頭の中に浮かんだ状況が目の前にありました。

 

1508271.jpg

 

 

これは瓦屋根であり、中央にあるのは銅版の谷樋。

そしてお約束のように、銅版に腐食のサインとなる、変色が確認できます。

 

 

1508272.jpg

 

 

瓦屋根の場合、谷の部分に昔は銅版が用いられることがほとんどでした。

銅版の加工性の良さと、耐久性が高いと信じられていたことが使用の根拠なのですが、近年・・・・・(というか、すでに10年以上前から銅版に腐食で穴があく事象はたくさん確認されていましたし、交換も数多く行ってきています)、多くの外的要因から銅版の腐食が起こってしまうことで、上の写真のように、穴があいてしまうのです。

この外的要因とは・・・、ここで書くと化学の授業のようになってしまいますので、あえて書く事はしませんが、興味のあるお客様であれば、ご説明はどんどんさせていただきます(笑)

などと穴があいてしまう部分は谷樋になる部分、ようするに谷間であり、雨水が集中する場所なのですから、言うまでもなく雨水が建物内に浸入するところになるのです。

 

 

 

 

ただし、屋根の仕組みとしては、1次防水であり、表面仕上げ材である瓦などと、その下には2次防水となる防水シートを用いられるのがセオリーですから、穴があいたから、すぐさま雨漏りにつながるのかと言えば、実はそうとは言えないのです。

この仕組みが雨仕舞というもので、雨水対策の一つなのですが、雨漏りをするということは、そこに劣化や不備などがあると言うことが考えられるというわけです。

まあ言うまでも無いことですし、そういう意味では一見、簡単な事例とも言えますが、実は雨仕舞を含めた要因というは、それこそベースとなる知識があってこそ判るものなので、こちらのお宅でも、修理としてやるべきことは一つではないのです。

 

 

 

 

さて、なんだか抽象的な表現ばかりになってしまいましたが、実はこれ、ネットという簡単に情報収集ができる今の時代、間違って伝わってしまうことを懸念してのこと。

いくら私どもが一生懸命に文章を書いたところで、受け手にベースとなる知識が無い状態ですと、全然違う理解に繋がってしまうこともあるのですから、それを考えると、勘違いやトラブルを避ける意味でも、あまり詳細に書くべきでは無いだろうと思うのです。

もちろん、よそでのトラブルは私には全く関係無い話ではありますが、お客様がへんな被害にあわないように考えると、情報発信とともに抑制も、私どもの使命の一つだと考えるからなのです。

そして私どもの本当の仕事は、この雨漏りを完全に治すことなので、理論をしっかりと説明しつつ、技術をつぎ込むだけなのですが・・・・・。

出世大名家康くんプレミアム付商品券

本日7月14日から、浜松市のプレミアム商品券である「出世大名家康くんプレミアム付商品券」の使用が開始となりました。

商品券の利用期間は、7月14日~10月31日。

当社でも本日から10月31日までの期間でご利用いただけます。

 

1507141.gif

 

 

 

こちらの商品券、「地方創生政策の一環として交付された地域住民生活等緊急支援交付金の趣旨を鑑み、地域循環型の消費喚起による地域経済の活性化を図ることを目的としています」とのことです。

また、一部使用できない商品がありますが、それはタバコやはがき、印紙類や電プリペイドカードなど。

なので、当社で取り扱うサービスや商品などが使用できない商品に該当することはありませんので、どしどしご利用ください(笑)

第20回雨漏り診断士資格試験

先週の土曜日、東京八重洲にて第20回雨漏り診断士資格試験が行われた。

今回で20回を迎えた雨漏り診断士の試験であり、同時にNPO法人雨漏り診断士協会の設立から10年が過ぎたことを意味しています。

この10年と言う期間を振り返ると、本当にあっという間の10年であった気がするし、また、試行錯誤の10年であった気もする・・・・・。

どちらにしても、そもそもが建築業界に雨漏りに関することを本質的に勉強する機会は存在していなかったし、まして雨漏りを診断する資格などあり得なかったところからスタートしてきているので、すべて一から作り上げて来たと言う思いもあり、感慨深いものがあります。

 

 

 

 

 

そんな今回の試験、今回も申し込み開始当日に、と言うか午前中には満席になってしまう状況で、申し込み希望の方々で、間に合わない方が出てしまっている現状に、大変心苦しく思っており、またその分の責任を強く感じています。

だからと言うわけではない無いのでしょうが、受付開始時間を待たずして、ぞくぞくと受講者の方々が会場入りし、受付開始時刻には、すでに9割以上の方が席に付いてテキストを読んでいるという状況。

その真剣な皆さんの姿勢に刺激されたのか、いつにも増して、私たちの講義にも熱が入りました。

 

 

 

 

 

1507131.JPG

 

 

1507132.JPG

 

 

 

 

ただ勘違いしてもらっては困るのが、講習に参加しさえすれば貰えてしまうような名ばかりの資格では無いということ。

そりゃあ、そもそも雨漏りに関することを勉強する機会が無い中で、雨漏り診断士と言う資格名を名乗る以上、その責任は大きなものとなるのは当然と言えば当然。

だからこそ、私たちも真剣なんです!

 

 

 

 

しかし、雨漏り診断士という資格の性質上、と言うか雨漏りに関わるということは、資格を取得しただけではスタートラインに立ったに過ぎず、多くの事例を経験してスキルが上がっていくものです。

そして、数多くの事例に直面することで、雨漏りはどんどん難しくなるという不思議なもの。

なぜ難しくなのるのかといえば、これは解決する事例が多ければ多いほど、難しい案件が目の前に現れることを意味しています。

なぜなら、雨漏りに真剣に取り組む人がそれだけ少ないからなのです・・・・。

 

 

 

 

そもそも、建物を建築するために絶対必要な図面を書くのは建築士であるにも関わらず、雨水の影響を大きく受け、ダメージを受け易い建物が存在していたり、雨に弱い建物があることで雨漏りをする。

また、雨とケンカしているような建物や、導水をまったく無視したような建物も。

建物の本質は、雨や風をしのぐことであるにも関わらず・・・・・。

建築業界において、もっとも重要な資格である建築士が設計した建物が雨漏りを誘発してしまっているような事例もある中で、だれが雨漏りに取り組むのであろうか。

中には、「あそこが悪い!ここが悪い」と悪い悪いを繰り返すだけで、どのような原因において雨水が浸入し、壁内をどのように通って行くことで室内へと浸出しているのかという経路も表すことが出来ないにも関わらず、雨漏りについて判ったつもりになる人もいる。

「悪い」というだけなら誰でも言える話である!!

雨漏りに困っている方からすれば、お題目や犯人探しではなく、雨漏りの原因がわかり、どのようにすれば良いのか、先々を考えてどのように対処するのが良いかが判ることが重要であると思うのです。

 

 

 

 

さて、ちょっと暑いブログとなってしまった気もしますが(笑)、世の中の雨漏りに困っている方々のためにという想いは、私たちの強い想いだからです。

雨漏り診断スキルアップセミナーのお知らせ

来月7月11日は、東京八重洲ホールにて第20回雨漏り診断士試験がある。

20回目となるのかと思うと、感慨深くもあり、また私たち教える側の責任も強く感じてしまいます。

この教える側の責任というのは、雨漏りに関して非常に重要な部分となっているのですが、そもそも、基本も基礎も存在しえない建物の瑕疵が雨漏りであるため、雨漏りをしている建物に関わった人の個人的能力に全てが掛かっており、原因を推測する段階でも人それぞれの観点があるし、さらに診断も同様、そして修理するとなれば、尚更どんな修理をすべき出るのかなど、ほんとうにバラバラ。

これらを広い視野で診断につなげられるように、建物全般の知識と雨仕舞についての知識、そして雨漏りの修理に際して必要な知識について勉強してもらうために発足したのが「NPO法人雨漏り診断士協会」なのです。

 

 

 

 

これはもう十年以上前のことだが、雨漏りの相談を受けたときのこと、雨漏りでお困りの方からの相談でのこと、雨漏りで困っていると言うと、それこそ色々な業種の方々が、まるで好き勝手と捉えられそうなぐらい、自分の仕事から見た視点のみでアドバイスをしていたとのこと。

すべて正解にも聞こえるし、本当に自分の建物に関してそれが事実なのか不安にもなってしまい、自分自身で答えを出せないでいるとのことでした。

これは、一方向からの見方と言うか、屋根に特化した話、外壁に特化した話、防水に特化した話を、それぞれからされたとのこと。

要するに、この工事をすれば直るんじゃないか的な話・・・・・。

もちろん、それら全て悪いとは言わないが、建物には多くの建材・部材が使われ、さらに20数社の業種が関わることで建てられている中で、一面・一方向からのみの視点・観点だけでは、それが本当に不具合をもたらしているのか、しっかりと判断することは難しいと思うのですし、それこそお客様に理解をしてもらうことが難しいと思うのです。

もちろん答える側は、自分がその特定の仕事でのエキスパートであると自負しているのだろうから、その視点だけで言えば自信を持って答えているのだろうが、視点を変えて他の業種関わる部位となれば、その分野に関しては、おのずと知識が不足してしまいがち。

だからこそ、建築全般の正確な知識、そして雨漏りだからこそ必要な風雨との関係性についての考察、そして単眼にならないようにする洞察力、これらを用いて雨漏りを診断することが重要なことだと思っているのです。

ただし、どんなに正論を一人で言っていても、他の経験の少ない人にとっては伝わりにくいし、場合によっては、まったく意味が理解できないことも出てしまうだろう。

そこでやるべきことと考え、実行しているのが、NPO法人雨漏り診断士協会の活動なのです。

もちろん、ここまで来るまでに多くの時間を費やしてきているのだが、自分たちの経験を、診断士資格保持者の方々の経験とすべく、理解してもらえるように伝えていくことで、世の中の雨漏りでお困りの方々が減ってくれれば良いと思っているのです。

 

 

 

 

話と言いますか、文章が長くなってしまいましたが、仕事と言う視点ではなく、数多くの雨漏りに関わってきたことで思うことの集大成でもあるので、実際に私の口から話をさせてもらえば、何時間にもなる可能性が・・・・・(苦笑)

なので、私の長話ではなく、少しでも体系的に覚えてもらうための活動の一つとして、雨漏り診断スキルアップセミナーを開催することとしました。

 

NPO法人雨漏り診断士協会主催

『雨漏り診断士限定』 スキルアップセミナー

 優位性をアップさせる「解説力」の修得

 2015年9月5日(土曜日)13時00分~16時45分
 
 
 

 NPO法人雨漏り診断士協会 jpg

 

雨漏り診断士有資格者限定セミナーですので、その分、いつも以上に濃い内容にしたいと思っています。

申し込み期間席数の関係上あまり長くありませんので、早めの申し込みをお願いします。

雨漏りや塗装に関するお悩みやご相談はこちら