塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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笠木と壁の取り合い

何軒かの打ち合わせを終え、午後から新築現場へ。

こちらは明日、施工をする予定の現場だったのだが、ほかの現場で他業者と重なってしまったため、急遽予定変更。

 

 

今回の工事は、ちょっとしたシーリング(コーキング)のみ。

モルタル仕上げの外壁に、バルコニーの板金笠木が絡むので、その部分へシーリング(コーキング)を打ってほしいという依頼である。

 

 

こちらの建物は、外壁がモルタル仕上げとなるため、いわゆる外壁面の1次防水の効果はない。

そこで、外壁通気工法を採用するとともに、2次防水を強化するという考え方で建てられるのです。

あとは、いかにしたら雨仕舞的に良いのか?を考えながらの作業。

 

 

今回は現場監督の考えで、このような納まりが採用され、シーリング打ちの依頼があったのです。

そこで変性シリコンのシーリングを、ぐっと深くまで充填し、止水の役割を持たせるように施工。

 

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最終的には、仕上げモルタルに隠れてしまう部分だが、見えない箇所だからこそ念入りにというものである。

 

2010年01月30日はまぞうブログより記事移動

天窓(トップライト)に問題

磐田市見付の塗り替え現場で作業中、都田町で瓦屋根の棟を直していたKさんから、緊急の連絡が入った。

「天窓の雨仕舞があきらかにおかしくなってるんですけど、こちらに来れませんか?」と。

 

 

取り急ぎ作業をきりにして、あとの段取りを指示して現場を出発。

現場に到着し、屋根の上にあがると、確かに天窓の雨仕舞いがあきらかにおかしい・・・・・。

 

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天窓周囲の銅板を交換しようと、天窓のビスを抜いたところ、ビス穴から水が噴き出したとのこと。

全てのビスを抜き、側板をはずしてみると、そこには雨水の侵入、滞留の痕跡がはっきり確認できたのと同時に、なぜか見事な継ぎ目が姿を現した。

     

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これでよく今まで雨漏りに繋がらなかったものである・・・・・。

なぜこのような納まりになっているのか? もしかしたら、何か部材が不足しているのか?? もしかしてシリコンシーリングをベタベタにするような納まりだったの???

どこの製品なのかも不明だし、今ここで考えていても始まらない、だとしたらどうするか?

 

 

この天窓を修理するという選択肢はすでに頭から消え、ほかの方法を提案。

お客様、瓦職人のKさん、私の三人で話し合い、納まりの根本を見直し、何を求めるのかを確認したのです。

緊急のことでびっくりしたが、ここで見つかったというのか、もしかしたら幸運だったのかも・・・・・。

 

 

2010年01月23日はまぞうブログより記事移動

倉庫の屋根

倉庫のスレート屋根から雨漏りを直すため、本日は若林町へ。

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こちらの現場は、倉庫屋根からの雨漏りで呼ばれたのがきっかけだったのだが、事務所でも雨漏りがあり、何箇所かから重なっていたのです。

これら雨漏りは、「定期的なメンテナンスを施していれば、もしかっしたら防ぐことができたかも知れない」と思われる箇所もあるのですが(もちろん、もともとの施工に問題がある部位も無いわけでは・・・・・)、そうは言っても住宅とは違い、その定期的という意識が難しい。

 

 

そこを理解しつつ担当の方からのお話をお聞きし、今回の工事へ至ったのだが、それはやはり会社組織、担当の方がいくら信頼をしてくださっても、会社内で稟議を通し、それがどうなるかは本社の意向次第ということらしい。

現場では、そんな事よりも雨漏りが直ってほしいという以外には何もないのですが・・・・・。

 

 

と、予断はさておき、稟議も通り雨漏りの修理となったのだが、今度はこちらの都合でなかなか入ることができず、随分とお待たせしてしまった。

スレート屋根からの雨漏りは、そうなった原因は不明ながら、スレート屋根に亀裂が入っていた事でおきているもの。

新しい状態であれば、簡易的にシーリング(コーキング)をしてもくっつくのだが、すっかりコケむしている今の状態では、とてもそんなのはムリ。

そこで、板金にてカバーすることとしたのです。

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板金屋さんへ入る鋼板のロール幅を目いっぱい使い、できるだけ幅広にかぶせただけなのだが、雨水浸入のポイントさえあっていれば、スレート屋根の構造上、これで雨漏りは止まるのです。

このように書いてしまえば簡単なことなのですが、進入位置を把握することがポイントであり、雨漏り修理の基本。

 

 

このあとは、次の雨を待って、雨漏りの有無を確認をしてもらうだけである。

 

2009年12月04日はまぞうブログより記事移動

浴室FRP防水

本日は朝イチで掛川の新築現場へ。

今日の仕事は、浴室のFRP防水である。

 

 

こちらの建築会社では、およそ半数の建物がの浴室を在来工法を採用しているため、浴室防水の依頼があるのです。

その仕上げ方法は、基礎および下地合板の上に、非露出仕様にてFRP防水を施工して、砂を撒き、トンボをつけてというもの。

その後、トンボにメタルラスを取り付けて、タイル下地となるモルタルを鏝塗りし、腰の高さまでをタイル仕上げとしているのです。

タイルから上は、羽目板を取り付け、雰囲気よく仕上げているのです。

 

 

そんな浴室FRP防水は、一般的なバルコニー仕様とは異なり、露出仕様がポリエステル樹脂なのに対し、非露出仕様はビニルエステル樹脂。

これは、強アルカリのモルタルと直接接するために、そのアルカリ性に耐えうる防水層を維持させるためのものなのです。

 

 

という仕様にて、浴室防水を施工するのだが、本日は天気の悪さも絡んで、FRPの臭いがキツイこと。

耐久性のみを考えたらFRPが一番なのだが、この臭気を考えると、さすがに考えてしまうのである・・・・・。

 

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2009年11月10日はまぞうブログより記事移動

毛細管現象

昨日お伺いしたお宅は、雨漏りでお困りの現場。

原因がはっきりしないまま、相当な時間が経過していたのだろうが、今まで現場確認をした業者は、屋上防水が悪いと断言していたらしい・・・・・。

 


こちらのお宅は、ハウスメーカーの建物で、確かに屋上は陸屋根となっている。

雨漏り=屋上防水 と短絡的に結びつけたい気持ちはわからないではないが、少なくとも、お客様から状況説明を聞きさえすれば、おのずと答えが見えてくるのです。

雨漏りは、

①雨が降れば必ず漏ると言うわけでは無い。

②風の向きによって、特定方向であれば、少雨でも漏るときがある。

③大雨であっても、風がなければ漏る事は無い。

 

 

ここまで情報があれば、もう答えは目の前にある!!

ただし、必ず周囲全体を見回し、可能性の消去法にて推測を繰り返すと・・・・・、見つかったのは、サッシ周りのシーリング(コーキング)部分の、とても怪しいヶ所。

 

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ためしにシーリングを、外壁側のみ切って引っ張ると、いとも簡単に取れてきて、水に浸されたように濡れている下地材木が見えてきたのです。

 

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これで答えが出揃い、その結論は、

「原因として考えられるのは、サッシとシーリングが剥離した部分があり、雨水がその隙間から内部へ吸い込まれる、毛細管現象を起こした事。」

 

 

シーリングの隙間と言っても、目に見えるほど大きな隙間ではないのですが、その小さな隙間こそ、雨水を引き込むには最適な大きさとなってしまうのが、毛細管現象の特徴なのです。

もっとも、シーリングのみに止水を頼っていると言う建物の作りも、大いに問題があると思うのですが・・・・・。

 

 

2009年10月22日はまぞうブログより記事移動

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