塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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出張の理由

本日は朝イチの打ち合わせや、書類作成を大急ぎで終わらせ、東京へと出張。

新幹線の車内でも時間の有効活用をすべく(?)、図面を広げながら積算をしながら、あっという間の1時間半(笑)

実のところ、時間の有効活用なのか? 時間の使い方が下手で、新幹線の中でまで仕事をせざるをえないだけなのか? どちらかわかんないんですが・・・・・(苦笑)

 

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話が脱線しましたが、本日は2つの目的で東京へ出張。

まず最初に行ったのは、馬喰町のハウゼコ東京支社にて開催された、「住まいの屋根換気壁通気研究会」への参加。

そもそも屋根の通気や壁の換気は、雨仕舞と密接な関連もあるし、ある意味、私のライフワークでもある雨漏りとの関係性も含め、切っても切れないものだと思っているのです。

そんな分野の研究会ですから、自分の所見、立場の違う人の所見、先生方の所見など、ここに行くことで吸収できることが多いため、私としては大変勉強になっているし、モチベーションが上がる楽しい場となっている(笑)

あらためて思うが、このような突き詰めていくことは、学問とも考えられ、若い頃なにもしなかった分を、今やっているようなものなのです。

 

 

 

 

そして次に移動したのは、新宿にあるNPO法人雨漏り診断士協会の事務所。

このあと理事会が始まるのだが、来月の試験を前に、打ち合わせを兼ねての参加です。

このNPO法人雨漏り診断士協会こそ、私の思いを込めたものであり、それこそ10年以上前、雨漏りレスカーというサイトにて、数多くの雨漏り相談を受けていた頃の思いが繋がっているのです。

 

 

 

 

このように出張に出るのは、普段の業務もあるなかでタイヘンな事は確かなんだが、自分が動く理由として、勉強であり、吸収であると思うのです。

自社で仕事をしているだけでは、決して得ることが出来ない知識や経験があることが、このように出張に出る理由なのです。

やはり、足を使って動くことが大事だと・・・・・。

 

 

 

 

さて、もうすぐ理事会が開催される時間になるので、またじっくりと話をしたいと思います!!

雨漏りの原因は屋根の谷樋から

梅雨と言われるこの時期、つかの間の晴れは外回りの仕事にとって、大変貴重な時間。

そして毎年必ず来てしまう「梅雨」なのだが、前線のちょっとした動きによって雨になるかどうかが変わるので、なかなか予定が立てにくいのです。

しかし、梅雨以外の時期は大丈夫なのかと言えば、昨年などは8月のお盆休みに始まり、ずっと雨が続いていたこともあり、もう神のみぞ知ると言った方が良いのかもしれません(笑)

 

 

 

 

 

さて、そんな梅雨時なので、なかなか予定が決まらずご迷惑をお掛けしていた屋根修理のお宅、本日から工事に入ることができました。

今回のお宅は、瓦屋根のお宅での雨漏り修理なのですが、主には谷樋に問題があり、雨漏りの原因となっています。

この谷樋とは・・・

瓦屋根の形状により屋根の上につくられる谷間となる部分に入れられるのが谷樋と言い、瓦とは異なる部材で水を受けて排水する樋(とい)の役割を果たしています。

そして古いお宅の多くは、この谷樋の素材に銅版が使用されています。

 

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この銅版は、昔は一生モノと言う認識もあり、谷樋に限らず、建物のあちらこちらの部位に使われることもあるものです。

しかし近年(近年とは言いながら、もう10年以上前から銅版を使用した場合の劣化が問題となっているので、とても近年とは言えないのかも知れませんが・・・・・)、一生モノと考えられていた銅版の耐久性に、思いもよらない弊害が続発し始め、銅版の劣化によるトラブルも多発するようになりました。

これは、昔はあまり見られなかったような銅版自体が腐食をしてしまう現象や、そもそも柔らかい素材であるが故の劣化などが原因により、谷樋に穴があいてしまう事で雨漏りにつながってしまう事象なのです。

 

 

 

 

 

今回のケースもまさに「それ」なんですが、ただちょっと問題があるのは、以前、どこかの人が「雨漏り修理」(?)をするためにシリコンシーリング(コーキング)をあちらこちらに塗り付けてみたり、谷樋に防水材を塗ってみたり、さらには一部に防水シートらしきモノを無理やり入れてみたりと、やってほしくない事のオンパレードだったということ・・・・・。

お施主様からすれば、せっかくやったのに、何も変わらないか、もしくは前より悪くなってしまうとは、夢にも思わないだろうが、そんな非現実的な愚作が行われてしまっていたのです。

なので、シリコンにカッターを挿し込んでみると、なかに止められてしまっていた雨水が流れ出してくるのです。

 

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 カッターを挿し込んだぐらいで、こんなに雨水が出てくるのですから、中に入っている雨水の量は・・・・・。

実際のところ、既存の谷樋を撤去してみれば、しっかりと雨水が浸入した形跡があるので、まさに教科書的な事例かもしれません。

そして、屋根からおろした銅版を見ると、実際の状態がより判ると思います。

 

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瓦から雨滴が落下した部分が「滝つぼ」のような感じで削られしまう事で、丸い模様のように色が違うことが判ります。

 

 

 

 

 

そして色が違う部分を目の前で見ると

 

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穴があいていることがよく判ります。

 

 

 

 

 

このようなことが雨漏りの原因となるのですが、実際のところ、谷樋に銅版を使われているお宅の総数と言ったら、相当な数でしょうが、必ずしも雨漏りをしているかと言えば、実はそうでも無いとは思います。

ただその違いとは、下地の防水シートに助けられているどうかしか無いのですから、ある意味、防水シートの重要性もよく判るというものです。

とは言え、ここだけが原因の時もあれば、周辺が大きな問題となっているケースもあり、雨漏りの原因は、そのお宅によってもさまざまなので、今回のお宅のようなケースに捉われてもいけないのが建物に向き合うための秘訣。

雨漏りとは、建物と向き合ってさまざまな角度から固定観念を持たずに観察することが基本であり、それが出来ないと、思い込みで大きな間違いを犯す場合も出てきますので、十分な知識が必要なものなのです。

もちろん、修理となればさらに多くの対策を考えて実行する必要がありますので、このように簡単そうにブログに書いてはいますが、実はなかなか難しいもの。

だからこそ、難しいからこそ、日々雨漏りに挑戦し続けているのですが・・・。

工事完了 中区野口町店舗併用住宅

4月初旬の漏水事故からおよそ2ヶ月。

緊急工事として修理を行っていた現場が、ようやく完了を迎えます。

 

 

 

そもそもこちらのお宅、築後10年ほど経過した頃から雨漏りが頻発していたらしく、数年前に雨漏りのご相談をいただいた際には、それこそ至るところに補修とは言えないような「シリコン」シーリング(コーキング)材による補修が行われていたのです。

当時、建物をチェックしながら根本的な修理の話も出たのですが、子供さんがまだ大学生だったこともあり、少なくとも卒業までなんとか延ばしたいという現実的な相談もあり、応急処置を行っていました。

ところがなんというタイミングなのか、末娘さんが大学を卒業し、新社会人となったこの4月、給湯管からの漏水が発生し、緊急修理が必要となったのです。

 

 

 

しかしこちらの建物の漏水に際しての問題は、鉄骨造であり、店舗併用住宅ということで、水回りが全て2階にあるという事。

これは、2階の床がデッキプレートという下地となっていることで、2階で漏水が起きても、すぐには階下へと水が流れずに貯まるため、気がついた時には、まるで惨事のような状況になってしまう事があるからです。

今回もまさに、惨事というか、大惨事というようなひどい漏水が起き、店舗の事務所は水浸しとなってしまったのです・・・。

 

 

 

こんな状況から始まり、漏水原因の修理と被害復旧をしなければならなかったのですが、今までの雨漏りの履歴を含め、店舗の内外装のリニューアル、自宅部分のリフォームとタイミングが揃い(?)、全てを同時進行することになったのです。

しかし言い方は悪いのですが、そもそも仕事を空けて待っている訳では無いので、応急処置ならともかく、すぐに全ての工事ができることは無いので、店舗内の一部を仮囲いしたり、事務所が使えない状態をがまんしてもらいながら、当社としてもなんとかやり繰りをして、なかば無理やり4月後半から着工(苦笑)。

当初予定の現場など、あちらこちらのお客様に事情を説明し、頭を下げたところ、ご理解いただけるお客様にも助けられました。

 

 

 

そんなこちらの現場、店舗の顔でもある外壁の色合いとして、シンプルで清潔感を感じさせるようなイメージで考えて塗り替えを行い、既設を利用したカルプ文字などの色合いもキツすぎないように決定。

そして屋根に関しては、遮熱塗料の明るい色を用いて、熱を伝えにくくするようにして、外回りは完了となりました。

 

 

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リニューアルが完了し、今まで以上に多くのお客様とのご縁があることを祈りつつ、目一杯の日程と工事のやり甲斐に、今はホッとしているところです(笑)

リニューアル

2年越しとなってしまっていたホームページのリニューアル作業。

ようやく完成し、Web上にアップロードされました。

塗装と雨漏りのプロフェッショナル 第一浜名建装
https://www.hamana-k.com/

とは言っても、基本的な作業は業者さんに全てお任せだったのですが、長期にわたった原因は、私の原稿提出が遅かったこと。

それに、途中で構成を変えてもらったことも・・・・・。

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これで業者の方にも随分とご迷惑をかけてしまった(苦笑)

復旧工事

本日は、およそ1週間前、<a href="http://hamana1.hamazo.tv/e2557929.html" target="_blank">シロアリ被害により一部外壁を解体(破壊?)した現場</a>へ。

こちらの現場は震工事に伴って、布基礎に入ったクラック(ひび割れ)部分へエポキシ樹脂を注入する予定でお伺いしたのだが、その前にこの蟻害を発見したことで、予定が変更になったのです。

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その後、大工さんにより下地木工事、シロアリ防除業者によるシロアリ消毒噴霧を経たので、私の出番となったと言うわけなのです。

そこで、まずは基礎クラックのエポキシ樹脂注入・・・・・・となる予定だったのだが、土台材をシロアリに食べられた事で発見したクラックの真相は、厚塗りされた基礎表面のモルタル部分のみであったため、「注入」ではなく、充填へと変更したのです。

このエポキシ樹脂は、土木用途のものであり、使われているのはコンクリート構造物をはじめとした分野でのもの。

もちろん、基礎もコンクリートで作られるものなので、これら樹脂を注入・充填することで、補強を行うと言う考え方なのです。

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そして次に外壁の復旧。

今回のお宅は、外壁がラスモルタルであったのだが、今回の復旧では、モルタル仕上げは行わない。

これは、湿式工事と乾式工事での、それぞれ必要な時間と意匠を踏まえて検討し、私から乾式工事をお勧めした結果なのですが、実際のところ、面積的にも少量の今回の場合、既存との接着性まで考えても、やはり乾式工事に分があるのです。

 

 


そこで直張りになる事を考慮し、まずは防水シート張り。

この防水シートについては、通気シートではなく、私が防水に使用している改質アスファルトシートを採用。

その上に、3×10板のサイディングを張り、周囲を変性シリコンのシーリングで仕上げ。

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こうして、外壁の復旧工事が完了。

もちろん、この後に塗装して全てが終わるのだが、塗装に関して言えば仕上げ工事であるため、まずは復旧工事の完了と言う事になるのです。

とまあ、ちょっとした細工ものは比較的得意なので・・・・・・(笑)

 

 

2011年04月14日はまぞうブログより記事移動

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