塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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中大規模木造とBuilding Envelopeを学ぶツアー またまた移動の3日目

弾丸ツアーとなったアメリカ・カナダでの研修も3日目に入り、だんだんと時差というもにも慣れてきた?ようでしたが、3日目には、ワシントンDCからバンクーバーへの移動となっていました。

ワシントンDCからカナダのトロントを経由してのバンクーバーという行程で、トロントまでは1時間半程度ですし、タイムテーブルとして配られている行程表では、トロントから2時間後にはバンクーバー到着の時刻が記載されていましたので、余裕の3日目だと、この時は思っていました・・・。

 

ホテルから空港への移動中、現地コーディネーターの方にお願いし、駆け足にはなったものの市内を周ってもらいました。

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時間の都合上、ホワイトハウスに行く事は出来ませんでしたが、ワシントンDCに来たということを記録することは出来ました。

また、日本国内では考えられないスケールというか、敷地に、これだけの施設が点在しているというのも、アメリカらしい都市計画なのかも知れません。

 

これら見学を終え空港に到着すると、カナダへ移動するためにアメリカ出国です。

しかしここで驚きの事実(?)を聞いて、愕然としました。

タイムテーブルでの時刻には記載されていないカナダのトロントからバンクーバーへの移動時間、現地時間で記載されているものに、3時間の時差が足されるということで、なんと国内線の飛行機に5時間搭乗という事実。

知らない私が無知なだけなのですが、まさかの5時間移動とは・・・、やはりアメリカ大陸は広いということを再認識です。

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ほぼ「やっと・・・」という感じで到着したバンクーバーでしたが、20年ぶりでないかという積雪に見舞われており、例年とは違うバンクーバーの景色を見ることが出来ましたが、私にとっては、ようやく以外の言葉は、思いつかないのでありました・・・(苦笑)

 

中大規模木造とBuilding Envelopeを学ぶツアー デュポン研修の2日目

夜11時にホテルへチェックインし、深夜3時に携帯が鳴るというアクシデントに見舞われ、さらに時差ボケという考えられない状況にも関わらず、朝8時すぎにはホテルを出発。

ワシントンDCからハイウェイをひたすら南下するバスに揺られること1時間半ほどで、ワシントンDCからバージニア州リッチモンドに移動し、アメリカまでやってきた目的地であるデュポン社リッチモンド工場、ジェームズリバーラボにやって来ました。

 

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工場の前に到着し、まずはVisitorパスをもらうのですが、ここからは写真も録音も禁止、さらに事前申請書類に書かれた名前とパスポートを見比べて本人確認をするというセキュリティチェックが入ります。

しばらく待ってから中に入ることが出来て、まずはラボに通されまして、ここでは、昨年5月にも来日し、住まいの屋根換気壁通気研究会の特別セミナーでも講演された、ウエストン・テレサ博士が待っていました。

ウエストン・テレサ博士は、E.I デュポンリサーチフェローであり、ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)、ASTM(米国試験材料学会)の委員及び、米国グリーンビルディングに関する協会役員を長らく務め、アメリカの木造住宅の屋根・外壁における水・湿気・空気に関しての建築基準に関わるすごい研究者です。

そんなウエストン・テレサ博士から、アメリカの「 Building Envelope」についての講習があり、昨年の特別セミナーよりも分かりやすく聞くことが出来ました。

そしてこの後、いよいよ工場見学となったのですが、製造工場とは言え、日本の工場とは雰囲気も違い、工場スタッフがやたらにフレンドリーな感じ(笑)

工場でやってる事は凄いことなのに、アメリカらしいと言っていいものか迷いますが、通訳をしてもらいながら、質問攻めにして通訳してくれたスタッフさんを困らせながらの見学でした。

 

 

一通りの見学を終えた後、工場から移動して次に試験施設にやってきました。

ここでは撮影OKということで、早速撮影をさせてもらいましたが、タイベックの試験をするためのラボとなっていまして、宇都宮のデュポン工場と同じような計測機が並ぶ部屋があったり、大きな試験機もあり、数値の計測やらテストやらを行っていました。

 

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工場内を歩いたり、ラボ内を歩いているときは良いのですが、座って話を聞いていると、時差ボケの影響もあり、時々寝落ちしそうな状況を必死でこらえながら、多くのものを見て、聞くことが出来ました。

 そして帰りのバス車内では、ほとんどの参加者が寝落ちしていたのは言うまでもありません(笑)

こうして超タイトな弾丸ツアー2日目が終了となりましたが、ホテルかえってディナー後、元気なメンバーはさらに飲みに行くという元気さを出していましたが、とてもお付き合いできる元気はなく、早々に寝てしまいました。

中大規模木造とBuilding Envelopeを学ぶツアー まるで修行のような移動の1日目

 

さる2月22日から1週間、「 「「中大規模木造とBuilding Envelopeを学ぶツアー」に参加して、アメリカ、カナダに行ってきました。

参加しております一般社団法人住まいの屋根換気壁通気研究会にて企画されたツアーなのですが、研究会顧問の先生方をはじめとして20名を超える知見豊富、個性豊かな会員での、超ハードスケジュールツアーでありました。

今回、前日21日には通常の研究会が行われ、ハウゼコ東京支社にて勉強会に参加しておりましたので、このツアーのために8日間会社を留守にするため、出発間際まで大変バタバタとした日々が続きました。

もちろん、家族、弊社スタッフの協力、協力会社スタッフの協力があってこそ参加できましたので、まずはそこに感謝しなければなりません。

そんな状況での海外研修でしたが、そもそも私自身が初海外ですので、右も左もというか、何もかも分からない状態・・・(苦笑)

40代も半ばを過ぎての初海外は、精神面でも体力面でもなかなかハードでしたし、まず最初に12時間という長時間フライトの機内では、隣の乗客が深夜に強烈な臭いのカップラーメンを食べるなど(おそらく中国系の夫婦)、これだけでもたいへん強烈な印象でした(笑)

 

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さて、そんな12時間もの移動を経て、まず到着したのがカナダのトロント国際空港。

12時間という長時間フライト、隣の乗客と言葉の通じない機内に、ひたすら座っていた修行のような時間。

それでも何とか耐えきりまして(?)、トロントに到着しましたが、次に待っていたのが、空港内でのアメリカへ入国審査。

屈強な黒人が待つ入国審査にびくびくしながら、ものすごい威圧を感じながらの審査をなんとか乗り越え、次のフライトまで数時間待ち。

     

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カナダのトロント国際空港から、アメリカのダラス国際空港へ、位置づけは国際線なのに小型機という驚きを抱えつつ1時間半のフライトにより、到着は夜10時近くに。

そこからさらに40分ほどバス移動を経て、よる11時近くにようやく宿泊先のワシントンDCにあるホテルに到着するという、ひたすら移動という修行のようなこのツアーの洗礼をうけたのでした(苦笑)

 

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そしてようやくベットで眠りにつけた思った数時間後の深夜3時、日本からの電話で目が覚めました。

スマホで翌朝の目覚ましをセットしていたのが、まさかこんなかたちになろうと思いませんでしたが、ワシントンDCの深夜3時は、日本時間では17時になるという時差について、すっかり忘れていました・・・・・(涙)

活動報告「事例で検証 雨漏り多発部位徹底攻略セミナー」登壇

さる3月7日(水)、東京ビックサイトにて日経メッセ建築建材展が開催されているなか、同会議棟にて開催された日経ホームビルダー専門セミナーのプログラム、「事例で検証 雨漏り多発部位徹底攻略セミナー」におきまして、講師として登壇させていただきました。

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今回のセミナーは、日経ホームビルダーの書籍である「雨漏りトラブル完全解決」への反響からこの企画に至ったようで、普段より日経ホームビルダーにて雨漏り連載を執筆しておりますので、白羽の矢がたったようです。

「雨漏りトラブル完全解決」では、2011年に掲載されました1年間の連載記事である「写真でわかる雨漏り」からの抜粋および再編集にて協力させていただき、雨漏りに関わる特集記事においても、事例提供やコメントなど、協力させていただいたため、書籍の中に反映されております。

そしてこの書籍発刊により、日経ホームビルダー編集部へ様々な意見や要望があったとのことですが、このとき大変多かった意見が事例についてだったそうです。

この「雨漏り事例についてもっと知りたい」という要望が多いということは、それだけ雨漏りで困っている、危機感を持っているということの表れだと感じまして、90分の持ち時間を目いっぱい使いまして、雨仕舞の基礎、雨漏り事例、新築時に役立つ知識、修理にあたって気がついた事など盛り沢山で伝えさせていただきました。

講義終了後、質疑応答の時間にもいくつかの質問に回答させていただきましたが、皆さん熱心にメモをとるなどされ、講義をさせていただいたこちらとしても大変嬉しい反応でありました。

 

 

セミナー終了後にも、多くの方と名刺交換をさせていただきましたが、その際にも多くのご相談やご質問があり、出来る限りの回答をさせていただきましたが、なかには遠く鹿児島から来られている方がいらっしゃったり、様々な業種、様々な会社の方々とご挨拶させていただきました。

私たちは長年雨漏りに向き合ってきて、この間、多くの雨漏りでお困りのお客様(住まい手さん)と出会ってきてはいますが、一方で建築業界の方々の意識は、いわゆる建物の耐久性に目が行きにくく、謳い文句や数値への信仰ともとれる力の入れようや、意匠のみでしか建物を見れていないようなケースにもあたり、大変悔しく感じてしまうこともしばしばありました。

ですが近年、日経ホームビルダーへの連載などの効果もあるのか、徐々に建築業界内で危機感を持っている方が増えてきたように感じており、雨漏りという業界的には大変地味な内容であり、有料セミナーにも関わらず90人以上の方が参加してくださり、今までの活動が報われたような気がしております。

 

ただし、今回のセミナーでも皆さんにお伝えしたように、日本住宅保証検査機構(JIO)のデータにもある通り、築浅にも関わらず雨漏り事故の報告は後を絶たず、まだまだ業界全体の意識改革とレベルアップは先が長いと感じております。

だからこそ、雨漏り修理を通じて得た現場の知見を、多くの雨漏り修理現場だけでなく、新築時の事故防止へ役立つものにしなければならないのだと強く思っております。

 

「雨漏り」連載記事掲載のお知らせ 2018年3月号

 日経ホームビルダー連載 「事例で分かる雨漏り修理のツボ」 記事掲載 (2018年3月号) のお知らせです

今号のサブタイトルは 「掃き出し窓は雨漏り多発地帯」です

 

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雨漏り事故の相談が多い部位であるバルコニーについて取り上げていますが、今回の号では、バルコニーの掃き出しサッシに絡む雨漏り事例について紹介しています。

こちらの現場では、FRP防水のルーフバルコニーに「スノコ」を敷き詰めていたのですが、そこを意図した設計だったためか、スノコとサッシが同じ高さになっていました。

室内についてもサッシと同じ高さとしていましたので、バリアフリーを意図した設計だったのでしょう。

しかし、スノコを敷き詰めるために掃き出しサッシの前に防水の段違いを設け、さらに防水床面とサッシ下端が大変近く、さらにサッシ自体の構造からも雨漏りを誘発しやすい納まりになっていたという、起こるべくして起こった雨漏り事例でした。

 

この現場では、サッシとFRP防水取り合い部にシーリングが充填されていたので、サッシの取り付けを先行した可能性もありますが、シーリングの劣化により雨水が浸入してしまう形状になっており、シーリング防水に頼るしかないという状況が、さらに事態を悪化させる要因となっておたのでした。

 

このようなバルコニーの納まりは、住宅に関わる実務者であれば危険度が高いことは十分かるはずなのだが、それが認識されない設計がなされ、かつ施工されてしまうことに、大きな危機感を持っています。

このような事例について紹介している今号の連載、ぜひご覧ください。

 

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