塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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塗装の最近のブログ記事

テスト塗り

昨日、このあと始まる大型の現場用に、1回目のテスト塗りをしてきた。

今回のテスト塗りの内容は、「艶の違い」である。

 

 

建物のイメージを左右してしまう色選びなのだが、今回の建物は、いわゆる白い部分が多いため、汚れについてが気になるところ。

この汚れの主な原因である、いわゆる「雨垂れ」の筋が外壁に付着すると、白い部分は、中間色を使う部分よりも、非常に目立ちやすいのである・・・・・。

 

 

そこで、上塗り塗料の選択によって、なるべく汚れにくいものを選びたいと思うのだが、なにぶん住宅と違って、材料の総量も、そのコストも半端なものではない。

※ちなみに㎡数はおよそ3000㎡もある、ある意味とても特殊な現場

また、それらをクリアできても、本当に低汚染を考えるならば、塗料の主剤と硬化剤を混合する、2液型のものとしなければと思うのだが、実際問題として、何人もの職人が出入りする中で、材料を秤で確実に計量し、混練するか?と考えると、それも微妙・・・・・・・・・。

そして臭気の問題から、使用できる塗料は水性塗料に限定される。

 

 

と、ここまでを考えて頭に浮かぶ塗料が「ナノコンポジットW」

使用経験、経年変化なども見てきていると、1液型の塗料の中では、雨垂れに関してはなかなか優秀だと思うのだが、この塗料に関しては、艶が三分艶なのです。

落ち着いたマット調と言いますか、派手な艶は出ないが、底艶があるような感じと言うか・・・・・。

艶あり塗料に比べると、塗り替えた!!という感覚は、目立ちにくいかも。

 

 

そこで、艶あり塗料も1缶用意して、塗ってみたと言う訳。

 

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お客様にイメージを掴んで頂くためには、このようなテスト塗り、非常に重要な準備作業となるのです・・・・・。

 

 

2009年08月17日はまぞうブログより記事移動

割れやすい

今回塗り替え中のお宅では、屋根材が割れやすい形状のもの。

一般的なカラーベスト/コロニアルは、下のような形状になっているため、一応は割れなどに対してはあまり神経質にならなくてもOK。

 

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それに比べ、アーバニーという商品は、下のように一枚の板に切れ目が入ることにより、強度が変わってくるという事があるのです。

 

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※どちらの図も、屋根や外装材の最大手であるケイミューの商品です。

 

 

 

そして平板屋根材で、なぜ強度が問題になるのか?と言うと、重ね葺きされた下に釘があることから、その釘頭によって天秤状態になり、切れ目のない平板屋根が全体で強度を保つ事が出来るのに対し、切れ目が入ったアーバニーは、その切れ目部分から割れてしまうというトラブルが多いのです。

ちなみに、上の図の商品などは、随分と厚みが増しているので、非常に割れにくくなっていると思うのですが、今から10年前後前の製品は、厚みも今ほどでは無いのです・・・・・。

 

 

その割れやすさは、おそらく新築の時にもネックになっていたと思われ、屋根の上で目を凝らすと割れた跡が確認できたり、割れたであろう屋根材をシリコンシーリング(コーキング)で接着するという、見えにくい細工が施してあったのです。

 

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もう少し、なんらかの方法が無かったのか?とも思うのだが・・・・、ということで、今回は割れの部分を速乾エポキシパテで接着し、塗装することに。

なんとも割れやすい形状は、デザインと引き換えになかなか厄介なものである・・・・・。

 

 

2009年06月17日はまぞうブログより記事移動

戸袋塗装

塗り替え中のお宅から、雨の前に取り外してきた戸袋があった。

戸袋とは、雨戸付きアルミサッシにて、雨戸を収納する部分であり、その鏡板部分は、アルミ製飾り板となっている高級版と、鋼板を使用した普及版があり、その比率はおそらく0.5:9.5ぐらいで、ほとんどが鋼板タイプである。

 

 

この戸袋の鏡板は、枠のアルミが殆ど変色しないのに対し、濃色となっている鋼板の色あせが目立ったり、腐食をしたりして、塗装をするか?交換するか?と言う選択肢があるのです。

どちらが良いのかは、それぞれの状況によって判断されるのですが、今回のお宅は、塗装という選択をしたのです。

 

 

この鋼板部分、ほとんどの製品は凹凸があるため、刷毛で塗ろうとしても、刷毛の跡はもちろんの事、枠の奥を塗ろうとすると、どうしても塗料がそこに溜まってしまい、あとからその塗料が垂れてくるという、なかなか厄介なもの。

その厄介なものを、意識を集中し、刷毛跡を残さず溜まらないように塗る事自体、技術的には可能な事なのだが、そこまでの時間コスト考えると、新品交換を考えた方がよくなるのです。

そこで私のところでは、サンドペーパーでケレン・清掃を行った後、倉庫に持ち帰って吹き付けで仕上げているのです。

 

 

吹き付けにすることで、凹凸の奥もしっかり入るし、仕上がりも綺麗な状態。

ただし、私のところの吹きつけ機は、小型温風吹付け機であるため、微粒子の状態にならず、多少の吹き付けによる凹凸はでてしまうのだが、それでも刷毛で作業するよりは綺麗で早いのです。

 

その仕上がりがコチラ →  2106071-s.jpg

 

 

ただし、仕上がりはともかくとして、今回使用した塗料が思いのほか臭く、そちらのほうがよほど大変であった・・・・・。

 

 

2009年06月07日はまぞうブログより記事移動

折板ペフ

8月のはじめよりスタートさせた塗り替え現場が、ようやく工事完了。

 

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さあ!とスタートしたのは良かったものの、急遽という工事である「雨漏り修理」が重なってしまったため、私は殆ど他に行っていたので、両親に任せたままになってしまった。

そこで、体に負担の大きな洗浄作業や屋根塗装、厄介な部分だけは私が何とかし、残りは材料の指定、工事方法の確認と指定をし、任せておいたのですが・・・・・。

 

 


ところが、最大に厄介だったのは、折板屋根の結露防止や断熱効果を期待して貼られている裏面のぺフ。

 

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このペフ部分が見事に垂れ下がり、非常に見苦しくなるのだが、全ての原因は風雨などの外的要因。

そもそも、外部などの露出する部分に使用すべきものでは無いのだろうが、だからといって、1枚の折板の外壁の内外に掛かるそれぞれの部分で、貼るところ貼らないところと分けることは不可能なのです。

なぜなら、コイルから成型していくなかで、同時に機械で貼り付けられるものだからなのです・・・・・。

だったら、もう少し耐久性の高いものであれば・・・・・とも思うのだが、これもコストとの絡みで大変なのだろう。

 

 


そんなペフ部分、写真の箇所はガレージの内側となるため、中途半端にしか取れてくれないという厄介なもの。

取れる部分は粉のようにボロボロと落ちるくせに、ボンドが効いている部分と言うか、ペフが比較的しっかりしている部分は、なかなか簡単には取れてくれないのである。

結局、ガレージの天井となる部分も、鉄骨に囲われた一部は、痛みがほんの少しだけ和らいでいるのか、完全除去を諦めて、半分で残してみたのです。

それでも、除去したペフはゴミ袋数個分。

 

 


作業の大変さもさることながら、取れる部分と取れない部分が混在すると言うことこそ、もっとも厄介なものなのです・・・・・。

 

 


2008年09月10日はまぞうブログより記事移動

ボルトキャップ

折板屋根塗装を完了してから、すでに2週間ほど経過してしまった。

この間、なんだかバタバタとしてしまったり、雨で遅れてしまったりで、すっかりボルトキャップをかぶせる作業だけが残ってしまっていた。

 

 

さすがに、午前中は昨日の雨の影響により、湿度どころか水滴が残っていたのだが、午後には日差しの力、ぐんぐん上昇する気温、そして風も吹き出して、すっかり乾いてきた。

そこで、名前の通り、折板屋根の要の部分である、ボルトにキャップをかぶせることとしたのです。

 

 

もともと、屋根材にこのような部材を貫通させているのだから、錆びるような素材であることが疑問となるのだが、そうは言っても錆びている事実はなんら変わる事が無い。

そこで、塗装の前に十分なケレン作業をすることで、錆の進行を少しでも遅くするような作業から始まり、強溶剤の浸透型錆止めをタッチアップ塗り、その後、遮熱型の錆止めをタッチアップ塗りし、屋根全体塗装の際に、再度塗装で錆止めは計3回塗り。

そして上塗りを1回タッチアップした後、全体塗装を2回となったので、ボルト部分には合計6回塗膜が重なったことになる。

     

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おかげで、すっかり厚い衣を巻いたエビフライのようになってしまったが、それだけ錆の進行が心配となるため、ついつい・・・・・・・・・。

さすがにここまでくれば、雨の影響を受けることも無いのですが、ここへボルトキャップをかぶせれば、より空気と遮断されるという理屈になると思っている。

そしてボルトキャップには、防錆材が入ったものを使用。

これで塗膜に問題が生じたとしても、心配は無いだろう。

     

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