塗装と雨漏り修理「第一浜名建装」現場日記

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雨漏りの最近のブログ記事

雨漏りを起こさないために【クリスマス イルミネーション】

昨日午後、お客様である店舗において、クリスマスのイルミネーション取り付け工事をさせていただきました。

もう数年来、この取り付け工事をさせていただいているのですが、そもそも雨漏り修理をはじめとして、外装工事が中心の当社が、なぜイルミネーションの取り付け工事をするのか、それには理由があるのです。

 

 

実はこちらの建物では、新築以来ずっとイルミネーションを取り付けられているのですが、同時に雨漏りにも悩まされてきていたのです。

その雨漏り原因の一つが、イルミネーションの取り付けによるものであったのです。

この原因とは、残念ながら、新築当初よりイルミネーションの取り付けを続けてきた電気工事屋さんは、雨漏りのリスクを予見することが出来ずにいたため、笠木の天端にビスを打ってしまった事・・・。

笠木の天端とは、ベランダ手摺でいう手摺壁(パラペット)の上端部分を指します。

この上端部分は、建物の屋根と同様の位置づけとなる部位であり、ここに穴をあけるということは、大変非常識な行為なのですが、その非常識という行為自体の重大性を知らない、理解できていないことが、大きな問題につながってしまうのです。

 

 

事実、こちらの建物では雨漏りしたという事だけでなく、下地材木なども腐ってしまい、大がかりな改修工事を余儀なくされました。

ちなみにこの修理の様子は、日経ホームビルダー2011年4月号の連載記事である「写真でわかる雨漏りを呼ぶ納まり」にて、パラペットの金属笠木の雨漏りならびに雨漏り修理事例として紹介しています。

この修理をさせていただいた時に、イルミネーションを取り付けるための金具等も取り付け、今後は取り付け業者に対し「とにかく雨漏りをさせないように笠木まわりには十分な配慮を!」と、お客様とお話しをさせていただいたのですが・・・・・。

その後の諸事情により、以来私が取り付け工事をさせていただくようになったのです。

 

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そもそも、雨漏りリスクを考え、屋根となる部分に釘やビスを打たないことなど、ごくごく当たり前のことだと思います。

例えて言うならば、雨傘に孔をあけてしまっても平気なことを意味しているようなものですから。

 

 

そんな事もあり、毎年恒例の行事となったクリスマスイルミネーションの取り付けですが、当社はこちらのお客様以外で、イルミネーションの取り付けは行っておりませんの、あしからずご了承ください(笑)

 

2812062.jpgイルミネーション取付前

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2812063.jpgイルミネーション取付後

 

「雨漏り」特集記事掲載のお知らせ 2016年12月号

今月は連載記事はお休みとなりましたが、「軒ゼロ」での雨漏りのリスクについての特集について相談をうけまして、協力させていただきました。

 

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今回の特集記事のタイトルは「それでもやる?軒ゼロ住宅」と題し、軒ゼロ建物でおきたトラブル事例の紹介や、雨仕舞の注意点の解説をしています。

さらに識者の意見として、私の雨仕舞の学術的分野での師匠(勝手に思っているだけですが)である、雨仕舞の仕組みの著者でもある石川廣三先生の解説と、NPO法人雨漏り診断士協会大阪支部長であり、住まいの雨仕舞をはじめとして写真マンガでわかると題した建築技術者向けの書籍の著者である玉水新吾氏の解説が入り、とても充実した号となっていると思います。

 

それだけ軒ゼロ住宅はリスクが高く、トラブル事例も多い証拠なのですが、一方で、都市部では敷地の制限が大きく、軒を出せないケースも多いでしょうし、建築するお客様自身においては、軒が出ていようが無かろうが、自分の家で雨漏りが起こるなど考えもしないのは当然のことで、そのうえで様々なデザインを希望するのだと思います。

 

だからこそ、建物に関わる側がリスクを十分に認識したうえで、雨仕舞を考え、実行していけば、大きなトラブルには至らない筈なのだと考えています。

 

雨漏りが起きれば、当然のことながら住まい手は大きなストレスを抱えることとなります。

そして建築会社への怒りも日に日に増していく事が容易に想像できますし、事実、このようなトラブル事例が大きく発展し、係争となってしまったケースでの相談も数多くいただきます。

 

このようなトラブルに至らないように、建物と真摯に向き合うためにも、日ごろから雨仕舞のリスクを意識した仕事が重要だと思っています。

「雨漏り」連載記事掲載のお知らせ 2016年11月号

日経ホームビルダー連載 「事例で分かる雨漏り修理のツボ」 記事掲載 (2016年11月号) のお知らせです

今号のサブタイトルは 「ツッコミ所満載の危険な雨仕舞」です

 

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今号は、サブタイトルにもあるように、まさにツッコミ所だらけの現場であり、実際に行われていた稚拙な工事が雨漏りの元凶であり、その改善のための施策を解説しています。

 

そもそもこの現場、あまりに雨水に対して無防備であり、新築時からの設計の甘さがあったり新築時からの施工上の問題があったりしという状態だったのです。

そして建築した会社はすでに倒産しており、お客様からすれば文句を言う先も、相談する先もなくなってしまっている状況でした。

さらに施工上の問題については、今まで塗り替え工事などで入った業者は、何も気がつかないままだったのだろうか?と不思議に思うような瑕疵がありました。

さらにさらに、後付されたエアコンの取付にも問題があるなど、ここまで重なるケースも珍しいと思いますし、それを30年間放置してきたのですから、いったい何を見てきたのだろうか・・・・・。

 

とまあ、まさにツッコミところ満載の今月号、ぜひご覧ください。

「雨漏り」連載記事掲載のお知らせ 2016年10月号

日経ホームビルダー連載 「事例で分かる雨漏り修理のツボ」 記事掲載 (2016年10月号) のお知らせです

今号のサブタイトルは 「見分けが難しい「雨漏り」と「漏水」」です

 

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先月号は熊本地震にも関連し、耐震などの特集がありましたので連載をお休みしましたが、今号から新しい現場の解説にて再開です

 

今号は、見分けが難しい「雨漏り」と「漏水」というタイトルなのですが、実際に雨降りの日に顕在化した漏水を目の前にし、最初の状況判断に迷った現場でしたので、このような経験を踏まえての解説となります。

事実、ひどい雨降りという天候と、雨漏りの履歴があり、なおかつ応急処置程度しかしていない建物でしたから、恥ずかしながら最初は雨漏りだと信じて疑いませんでした。

もちろん、時間の経過など、時系列を追って調査を進めるうちに、漏水を疑い、原因は突き止めましたが、結果として、雨漏りと漏水の複合発生でもありました。

 もちろん、最初の段階で漏水についての可能性を確認すべく、水道メーターを確認したのですが、あまりに漏水量が少なく、見ている間にメーターが動かなかったため、漏水の可能性を一時的に消してしまったのでした・・・。

 

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「雨漏り」連載記事掲載のお知らせ 2016年8月号

日経ホームビルダー連載 「事例で分かる雨漏り修理のツボ」 記事掲載 (2016年8月号) のお知らせです

今号のサブタイトルは 「箱状の水切りが雨水被害を助長」

 

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今号では、外壁の水切り板金について、少し掘り下げてみまして、オーバーハングを取り上げて解説しました。

実のこの手のオーバーハングについての不具合は非常に多く、かつ、トラブルにつながるにも関わらず、認識が薄い部位でもありますので、トラブルになって、指摘されて初めて気が付くというケースも多い部位です。

なぜ気が付かないのか?と考えても、それこそ気が付かない、気が回らなかった理由は定かではありませんが・・・・。

とりあえず、マイナスを探すよりも、プラスになることを考え、どのような方法を取ることが有効となるのかを説明しています。

 

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